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。
「マリオカートしよっか。
スイッチあるよな?3回やって」
離婚してから一週間後の夜
部屋に入ってきたお母さんが
そう言いました。
私は震える手で
コントローラーを握って
ぎこちない笑顔で
マリオカートを始めました。
無理やりでも笑わなきゃって思った。
そしてあの日から
私は“あすか隊長”になりました。
今日は、この名前の理由を
あなたにだけお話しします。
。
ゲームが家族の会話だったころ

。
中学のころクラスに
馴染めなかった私は
家族3人で過ごす時間が大好きでした。
朝は「弁当持った?」
「いってらっしゃい」で始まり
夜は家族3人で
スマブラやマリオカートで
盛り上がる毎日でした
でも ある朝から
空気が変わりました。
目も合わせなくなり
会話は少なくなりました。
夜もお父さんは
「仕事がある」と部屋にこもり
お母さんは黙って
窓の外を見つめるようになりました。
。
お父さんの「挑戦」と「現実」

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お父さんは
もともと会社員でした。
でも「もっと自由にもっと稼げるようになりたい」と言って独立して。
「絶対にうまくいく」って言ってたけど
実際はうまくいかず
収入は不安定になっていきました。
投資にも手を出したけれど
うまくいかず。
お母さんは不安をこらえて働き続け
やがて家族は限界を迎えました。
そして中学3年のある日。
大きなキャリーケースを引いたお父さんが
静かに家を出ていきました。
。
立ち尽くすお母さんの背中
次の日の夜。
水を飲みに行こうと思って
部屋を出たとき
キッチンで立ち尽くしてる
お母さんが見えました。

何をするでもなく
ただ窓の外を見つめてる。
いつもは「大丈夫、私がいるから」って
笑ってるお母さん
でもその日は、背中がすごく小さくて
震えてるように見えました。
声もかけられなくて
ただ見てるだけしかできなかった自分が悔しかった。
。
“マリオカート勝負”の合図
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離婚して1週間後の土曜日。
私は部屋でずっとひきこもっていました。
ごはんも あまり食べてなかったと思います。
そんなとき お母さんがドアをノックして
「あすか スイッチあるよな?」
「え?」
「マリオカート。3回やって 私が勝ったら
お好み焼き あすかが勝ったらたこ焼き」
突然のゲーム勝負。
お父さんがいなくなっても
お母さんは私のために
「家族ゲーム」を
続けてくれようとしてくれたんです。
静かな家の中で
ひとりで笑顔を作りながら。
「私が勝ったら お好み焼きね」
お母さんの声は 少し震えてました。
きっと 本当は不安だったと思います。
あのときお母さんが
マリオカートを選んだのは
たぶん“笑う練習”だったのかもしれません
そんな人のために
私はなにができるんだろう。
「私も 早く自分で立てる人間にならなきゃ」って
あのとき 強く思いました。
。

それから私は
コンビニで何かを買うとき
「これって、今ほんまに必要かな?」
そうやってお金を数えるクセがつきました。
前は当たり前に思ってたことも
誰かのがんばりで成り立ってるって
少しずつ気づいていったんです。
それもあって高校生になった頃
少しでもお母さんを助けたくて
近所のコンビニにバイト応募したんですが
結果は、面接で言葉が出ず、不採用でした。
それが悔しくて
今でもその店にはちょっと行けません。
前を通ると、つい早足になってしまうんです。
。
でも、あの夜の自分に、ありがとうを言いたい

。
そして ブログの1話でも書いたように
大学に入学してから
“なぎちゃん”という子と出会いました。
カメラが好きな子で
「モデルやってみない?」って言われて
最初は断ったけど
撮られた写真を見たとき
なんとなく
前に進めてる気がしました。
SNSでは「隊長」を名乗っている私。
人見知りで、陰キャで、コンビニで
「すみません」も言えなかった私が
そんな名前で生きているのは――
あの夜のマリオカートが
きっかけだったからです。
あの夜、“守られる側”だった私が
笑おうとしたお母さんを見て
「私も守る人になりたい」と思ったんです。
それが、“あすか隊長”という名前に
込めた想いです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
あの夜の私に。
そして、今をがんばってるあなたに。
ビシッ!!ヽ(•̀ω•́ )ゝ
ふぁいやービシッ!!ヽ(•̀ω•́ )ゝ🔥🔥🔥
あすか隊長より
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コメント
スラスラ出てきたのか、何回も何回も書き直したのか、それはわからないけど、とてもストレートに分かりやすく、真っ直ぐに、当時の気持ちや描写が記されてるなと。書かれてない行間の部分には、それはそれは計り知れない思いや葛藤や出来事や…があったことだろう。私が何か言えることではないけど、隊長が隊長でいることで、背中に一押しもらってる人は、もう結構いるんでないかな。何がきっかけで隊長を知ったかは知らないけど、こうやって考えに触れることで、入り口とはまた違った気持ちでいる人がきっと。隊長も、お母様も、ありがとう。まだまだ頑張れるよ。
自分の両親も昔離婚するかも・・・みたいな事があったような記憶がうっすらあります。もう何十年も前で幼い時だったからあんまりおぼえてないけど・・・。今は時々ケンカはしてるけど、もう80歳近いし、もうすぐ自分も家を離れるので夫婦でのんびり生活していって欲しいと思ってるところです。
あの時、両親が離婚していたら、どうなっていただろう・・・。隊長のブログ読んで、うっすら残っていた記憶を思い出して、すごく切なくなりました。
お母さんも大変だっただろうね。隊長も大変だっただろうね。こういう表現はどうかと思うけど、離婚が二人をより強くしたんだろうし、成長させたんだと思います。少なくとも自分は日々隊長のリプで元気を貰ってます✨ いつも欠かさずリプやいいねしてもらえてパワーいただいてます✨ 日々成長してる隊長を見守っていますよビシッ!!ヽ(•̀ω•́ )ゝ
「“マリオカート勝負”の合図 」の章でちょっと涙が出ちゃいました。隊長もそうなんですがお母さんの気持ちにもダブルで揺さぶられてしまって。色んなことがあったりなかったりな世界ですが隊長やお母さんの優しさは尊いと思いましたビシッ!!ヽ(•̀ω•́ )ゝ
今回も涙無くしては見られないお話でした。
仲の良かった家族がバラバラに…。どこでボタンを掛け違えたんだろう。
あすか隊長、切ないです
お母さんの心配や守る事ばかり触れてるけど、あすか隊長も不安だったり寂しかったりしたでしょう。
今は少しは良いですか。
ギルド隊は、あすか隊長の力になれてますか。
明るい未来を築きたいですね☺️
ふぁいやービシッ!!ヽ(•̀ω•́ )ゝ
「あすか隊長」の名前の由来を読んで今回も切ない気持ちになりました。自分は小学生の頃に母子家庭になり、隊長とちがうところは母方の祖父母と暮らしたこと、また中学生のときに母が再婚をしたことです。
歩んだ道はちがうけど家族が離れてしまう経験って望むことではないですし、むしろ味合わなくてもいい経験でもありますよね。ここに書ききれない想いや色々な出来事もあったかもしれませんね。だから隊長の文章とかXの発信とかは心に響くんだなって改めて思いました。隊長の言葉が大好きです。年齢は関係ないんだなって最近ホントによく思うようになりました。隊長のXから始まる朝がすきです!
隊長のお母さんとてもやさしくて温かいですね。お母さんだいじに大事にしてあげてください。隊長のやさしさの原点はここにあるんですかね。
今回もとても読みやすくまっすぐな想いのある文章でした。また楽しみにしてます!
PS.
バイト先は世の中たーーくさんあるなかのたったひとつです。これから隊長は自分のやりたいことを見つける旅の途中にいるのでまだまだ序章の「序」ですから。隊長の活躍できる場所はそこじゃなくもっと良いところがあるっていうことなのでこれからも楽しんでいきましょうね!
あすかさんの優しさと強さが表れた内容でした。
辛い出来事だったと思いますし、中学生にとっては人生を左右する出来事だったと想像できます。
それでも前に進もうとするあすかさんは偉いと思います。